通りの向こうから、踊りのお稽古の帰りかしら
和服姿の粋な年配の方がこちらに向かって歩いてくる。
ふと、踊りを習っていた母のおもかげを見たようで
胸がきゅんとなった。ちょうど逝ってから八ヶ月が過ぎた。
通所リハビリで、折り紙で紫陽花を作って紙に貼る工作をやったので、
紫陽花の鉢植えが欲しいと言ったけど、売ってなかったので、
家の近くで咲いている所を車椅子で見せてあげた。
小学校の体育館の横のは、みごとなピンクだった。
他にも通りのあちこちで青や紫の紫陽花を見ることができた。
雨に濡れたあじさいが好き。